翌日早速 I さんと面談。 世間では内定式を済ませている時期であることと、突然の進路変更とでどうして良いか分からない彼女は全く元気がありませんでした。 時間をかけてお話を聞きますと、少しずつ重い口を開いて就活のことや学生生活のことを話してくれましたが、最後の一言が気になりました。「私は何をやってもダメなんです、自信がないんです」
体育会のマネジャーを立派に務めている4年生が、何をやってもダメ・・・なハズはありません。 周りの学生が学業は程々に遊びとアルバイトに明け暮れている中、体育会部員の中でも決して脚光を浴びない縁の下の存在的な役割を誰に強いられる事もなく黙々と、自らの意思で4年間を全うしようとしているのです。 ダメなことなんかあるもんか。 貴女は余人をもっては代え難い存在なんですよ I さん。 I さん、胸を張っていいんですよ! とお伝えすると、涙をボロボロと流して頷く I さん。
私は彼女の活躍ぶりを見たくなり、次の日曜日に大阪府立大学で行われた公式戦の観戦に出かけました・・・